2020年2月 森のたより
年を越えてねんどあそびがはじまると春はすぐそこまで来ています。二階のホールで午後を過ごす年長さんたちは節分の準備に忙しそうです。オニは怖い!ものなのですが怖さの基準は人それぞれ、とても優しいオニもいてホッとします。
今回はお箸についての確認です。
片手に持った二本の棒の先でものを挟み、お口に運ぶお箸はアジアの国々で使われますが、細い箸を好むのは日本だけのようです。実はとても難しい感覚なのです。
人間の感覚は味覚、嗅覚、視覚、聴覚などのよく知られているもののほかにも様々な機能があります。例えば触るという触覚や平衡感覚などもありますね。この仲間に個有覚(固有受容覚などともいいます)という感覚があります。この3つの感覚は赤ちゃんがお母さんのおなかにいるときから働き始めて次第に育っていきます。
利き手であれ、細い二本の棒で目に見える小さなものをつかむのは重力とか距離感とか力の強弱など様々な感覚や知識を総動員して成し遂げられているのです。