お知らせ・保育室から

お知らせ・保育室から

2022年1月 森のたより

森のたより2022.01.01

新年あけましておめでとうございます

西の山々はすっかり白くなってしまいました。あわただしい年末の雪には閉口しました。しかし、年が改まると、なんだか昨日と同じ一日が違う日のように感じます。毎年、新年を迎えているのですが、令和4年、2022年の年を迎えるのは初めてです。こういう新鮮な気持ち、心持ちを大切にしたいと思います。
「いないいないばあ」は童心社から松谷みよ子文、瀬川康男絵で「まつたにみよこあかちゃんの本」として昭和42年に出版されました。ブルーナの「うさこちゃんシリーズ」から数年経ていましたが、最初の日本の赤ちゃん絵本の傑作です。
「いないいないばあ」という遊びは親子がいつでもどこでも遊べるとっても素敵な遊びです。顔がすべて隠れてしまうと赤ちゃんは怖がって泣いてしまいます。園ではオーガンジーを使っています。かすかに見える・・・というのが安心なんですね。手で顔を覆うのは全てを覆い隠すことができないことが、楽しさの秘訣なんです。なんでもない言葉のやり取りがこどもの感性を育てていきます。この絵本が出版されたときには賛否両論あったということです。本来大人と赤ちゃんの遊びだからそのことをもっと大切にすべきだ。わざわざ絵本にするのはいかがなものかという反対論と、赤ちゃんが大好きな遊びを絵本で再現することで絵本に親しみを持つことができるという賛成論。
皆さんはどう思いますか?僕は1冊の赤ちゃん絵本が出版されただけで、そのように議論が起こることのほうがすごいと思ってしまいます。


2021年11月 森のたより

森のたより2021.11.01

秋を飛び越えたように寒くなりました。でも園庭の木立を見れば、秋から冬へと移り行く季節の変化を十分に楽しめます。今年も10個を超える柿が実り、干し柿が出来上がりました。先日、たしない干し柿の一片を子どもたちといただきました。ほんとに甘くて、上品な味にびっくりです。カニムカシというお話がありますが、そのお話のようにすくすく大きくなっていっぱい実をつけてほしいと願うのですが、むなしい願いですね。
さて、育児担当制システムのことを続けます。たんぽぽではどの子も二歳の誕生日を迎えます。ハイハイして、ようやくつかまり立ちをしていた1歳のころを思い出せば、ずいぶんと成長し、もう赤ちゃんとは言えませんね。立って歩けるようになると、視界も開け、探索行動も広い範囲となります。イヤイヤと自己主張もするようになって。心も体も随分と大きくなったのです。
この自己主張にも変化があります。○○が欲しいことを泣いたりお母さんの手を引っ張ったりしながら、身体で主張していたのですが、「○○が欲しい」と言葉で表現するようになります。○○が欲しいと求める根底には○○を手に入れた至福の自分が予測できているのです。
この自我の主張をもって「前期幼児教育」ともいうべき歩みが始まっているのです。
「ボクが」「ワタシが」という欲求が成長の姿なのですが、それには「静かにしよう」という大人社会の約束や規範などは一切通じないので大人はどのように接すればよいのかわからずお手上げ状態になってしまいます。
強烈な自己主張ですから、こどもが「イヤ」と言えばやらなくてもいいよと言って、「欲しい」といえば、良いよ良いよと与える。紆余曲折があって結局はこどもの言いなりになったり、或いは交渉が決裂してしまったり。いろいろありますね。でも実はその紆余曲折が大切なのです。それは「いつものことだから」と適当に受け流すのではなく、「受け止める」ということです。「イヤ」の中身、「シタイ」の中身。それをことばで聞きなおし、確認するということですね。
こどもの声より小さな声でゆっくり語りかけるのですが、結構難しいですね。
でも、のれんに腕押し対応でなく受け止めてくれる。これは意思が通じ合うということです。「わかってくれた」という、その心地よさをいっぱい体験することが必要です。
1歳クラスのたんぽぽや2歳児クラスのすみれの担任、そして乳児フリーの2人のスタッフはそのことに多くの時間を費やします。対話するのですね。


2021年10月 森のたより

森のたより2021.10.01

秋が次第に深まっていきます。当たり前のように毎日を園で過ごしている子どもたちの保育・教育システムについて、改めて説明します。
先ずは乳児。0歳から2歳のクラスは育児担当制というシステムで毎日を過ごしています。
育児担当制システムの歴史はそんなに古くありません。第二次大戦のヨーロッパでは市内戦が多くあり、戦争孤児が各地に溢れました。戦後、その子たちは政府の孤児収容施設で育てられましたが、情緒が不安定でその育ちに多くの問題が生じました。フランスがヨーロッパの様々な国の孤児の育ちを調査したところ、ハンガリーの「ローツィ乳児院」で育った孤児たちにはホスピタリズム(情緒的障害)が現れていませんでした。その要因としてローツィ乳児院での育児法が「こども集団対養育者集団」という構図ではなく、一人ひとりに寄り添う育児方法がとられていたのです。これが育児担当制保育の出発点となり、フランスなどで形作られました。
さて、本園の0歳の「つくし」では現在12人のこどもたちがいます。対して大人は4人の担任と1人のフリーが部屋にいます。12人のこどもを5人が見ている時間(子ども集団対大人集団)は遊びの時間です。食事、排泄、睡眠など1対1の育児の部分を担当するのは担当する一人の保育者となります。一人の保育者が3人を担当しますが、こどもの生活時間に合わせて担当を決めていますから、一人ひとりが重なることなく、3対1でありながら、こどもには1対1で接することになります。
1歳児の「たんぽぽ」ではどうでしょう。本園ではこども20人のクラスに5人の大人がいます。こども20人対大人5人という関係では、一人ひとりの育ちを見守ることは大変難しいことです。
育児担当制でない1歳児の食事のシーンをイメージしてみましょう。20人の子どもたちが一斉に食事を始めたら、4人の大人がよりそうことができるこどもは何人でしょうか。(国の規定に沿えば1歳児6人に保育者は1人ですから3.6人が適正配置です)1歳児クラスには4月に2歳の誕生を迎えた子も翌年の3月に2歳になる子もいます。このような月齢差、又それぞれの育ちの差が混在しているなかで、一人ひとりの適切な食事時の学びを確保することはとてもたいへんなことではないでしょうか。


2021年9月 森のたより

森のたより2021.09.01

今年は梅雨明けを2度味わった感じです。夏の日差しが厳しいのですが、トンボがプール遊びでできた水たまりの上を飛び回る風景に、近づく秋も感じます。

プールであそび、なつまつりも楽しみました。そのプールも6日には解体します。暑い日には水遊びを楽しみますが、次第に秋の深まりを感じるような生活に戻っていきます。

コロナ禍での毎日も昨年の冬から始まって1年半。大人もこどもも色々な部分でストレスを感じています。なるべく普段の日常を淡々と過ごしていくことが大切かとおもっています。緊急事態宣言が発出され緊張した毎日が続いています。職員は全てがワクチンを接種しました。

2021年8月 森のたより

森のたより2021.08.02

梅雨明けが報じられ、またまた暑い夏の日がやってきました。オリンピックが始まり、事務室には写真を切り抜いた穴だらけの新聞が置かれています。

私は57年前の1964年のオリンピックを覚えています。というより、聞き覚えているといったほうがいいのかも知れません。テレビは見ていて、リアルタイムに出会ってましたが、記憶はおぼろげです。むしろ大会が終わって、映画やテレビ、雑誌などで東京オリンピックの記憶が私の頭の中につくられてきたといっていいと思います。

サクラの子どもたちはオリンピックのメダルを数えたり、活躍を伝える新聞の写真を切り抜いたりして楽しんでいます。テレビはどのチャンネルもオリンピックで大騒ぎな毎日。リアルな感動を伝えようと苦労しているのでしょうが、テレビの画面越しではどこかで誰かが演じているバーチャルな体験です。様々な情報が子どもたちの未来にどのように映っていくのでしょう。


2021年7月 森のたより

森のたより2021.07.01

教育見学会にはお忙しい中をお出かけいただきありがとうございました。

毎年、同じシーンをご覧いただいていますから、年少の時、年中の時の姿を思い出され、確かな成長をご覧いただけたと思います。特に年長児は毎日の日課、様々な行事を通じて年長児としての自覚が高まっていきます。

クラスをまとめることも工夫が必要なことを感じます。この工夫は何かを言葉で伝えたり文字であらわしたりすることもあるのですが、その大部分はこころの工夫です。ゆずったり、我慢したり、調整したり、話し合いを必要と感じたり。主張したことを譲れないこともあって泣きながら自分の言いたいことをみんなに伝えることもあります。

その都度、子どもたちのこころは深みを増し、広さを増し、豊かさを増します。目に見えている部分は、実はほんの一部なのです。

とにかく、久しぶりのゲストの来園で子どもたちも落ち着かず、とまどう姿も見られましたが、なんとか3日間を元気に過ごしてくれました。

心より感謝申し上げます。

その際、夏の炎天下でのプール遊びを含めての保育時、保育者の熱中症予防の観点などから一時マスクを外すことを提案させていただきました。

笛で合図をするのは一年を通じてプールの時だけですが、水の事故対策なども考えると、不安を感じるご意見もありましょうが、ご理解をお願いいたします。



2021年6月 森のたより

森のたより2021.06.01

「流れる日課」は私たちの保育の大切な概念の一つです。小さな子どもたちでは遊びから排泄、着替え、或いは手洗い、食事、睡眠へという一連の動作がいつもの通りに繰り返される中で心の動きや体の動きがスムーズになっていきます。これは特定の大人が一人の子どもへの援助や要求の満足に寄り添うことから可能になります。それが育児担当制というシステムでもあります。

育児は着脱、食事、排泄、睡眠といったような遊び以外の生活を総称するものです。英語圏ではALDと表します。アクティビティ・ダイニング・リビング。いわゆる普段の生活の舞台ですね。

そのいちいちをデキルできないで育てるのではなく、生活の流れとして、ひとまとめに習慣にしていこうということでもあります。このような視点から基本的生活習慣と言うこともあります。

スムーズな生活習慣の移行は、歩き始めるころから次第に定着していきます。大まかなめやすはあるものの、心や体の発達には個人差があり、何歳何か月までに「ここまでできていなければ」ということはありませんが、ついつい気になることですね。


2021年5月 森のたより

森のたより2021.05.06

お休みが続くだけなのに、なんだかウキウキしてしまうようなゴールデンウイークですが、今年はなんだか錆びた鉄のような連休になってしまいました。

マスクの毎日が当たり前の日常になって一年になります。「新しい生活様式」が推奨され、マスク着用によって大人の表情が見えない日常が長期化する中、子どもの育ちに影響はないのだろうかと案じています。マスクをしていると、大人同士の会話ですら聞こえにくいときがあります。さらに表情や口の動きが見えないので、相手が伝えたいことや気持ちが読み取りにくく、それは、逆に自分の気持ちも伝わってないのかなと思うことがあります。子どもでも同じことが言えましょう。

先日。京都大学の教育学教授の明和教授のレポートを拝見しました。「直接的な因果関係を検証することは不可能です」としながらも「ヒトの脳の発達原理に基ずくと、やはり何かしらの影響がでてくるリスクはあると考えます」とありました。

当初は乳児のお部屋で育児するときのマスクは止めますよと皆さんに通知しましたが、緊急事態が宣言され、感染の可能性が高まる中で、すべての保育時間帯で保育者のマスク着用をお知らせしました。その後、フェイスシールドを作ってみたり、購入したりで幾度となく挑戦しましたが、なかなか着用感が良い製品がなく、ほとんどあきらめ、日常はマスク、行事はフェイスシールド、と併用しての毎日が現在も続いています。

改めて園の保育者の皆さんにもなにか感じていることはありませんかと尋ねてみました。


2021年4月 森のたより

森のたより2021.04.01

あたたかな春の日差しに園庭桜も満開を過ぎ、ながらこどもの森での一年が始まります。

子どもたちは誰もが新しい環境を楽しみと不安が混じった複雑な気持ちで迎えます。今まで見ていたものや感じていた色々な物事を新しい気持ちで迎えます。こども園は子どもたちが人生で初めて迎える社会です。豊かで優しい心根が育っていくことを願っています。

さて、絵本は子どもたちが初めて出会う芸術作品のひとつです。美しい絵ときれいな色彩は心を華やかにし、写実的な絵や力強い墨絵などの絵本はワクワクと心ときめきます。

それが愛しい人の声で語られ、ページをめくるごとに、次から次へと展開していくのですからウキウキしたり、ドキドキしたり、悲しくなったりして、心が激しく動くのは当然ですね。

さて、「三匹の子豚」の絵本はいろいろな作者の本が出版されています。イギリスの昔話で3匹の子豚の兄弟と狼が登場します。狼が3回子豚を襲い3番目の子豚にてこずって、3回の挑戦にも失敗してしまうというのが大まかなストーリーです。

福音館の本は瀬田貞二訳山田三郎画でドラマチックな絵の1冊です。最初の藁のおうちの一匹と木のおうちの子豚は狼に食べられてしまうのですが、最後は子豚の用意した鍋に落ちて死んでしまい、ついには豚に食べられてしまうのです。裏表紙にはお肉を食べているお年寄り豚の絵が飾られた前で、たぶん孫ぶた?たちが集まっている姿もおまけで描いてあります。


2021年3月 森のたより

森のたより2021.03.01

いよいよ1年が過ぎようとしています。年長の皆さんは1日から2月までのすみれの部屋に引越しをして過ごす移行期が始まります。卒園式があったり、年度末のお休みもあるので1ヶ月もありません。しかし、一人ひとりのために用意された机と椅子は特別で、4月からの小学校での生活にウキウキする毎日であってほしいと願っています。

子どもたちの体の成長や心の発達などを見ていると、さも階段があるかのように右肩上がりに上がっていきます。それは、できなかったことができるようになったり、言えなかったことが言えるようになったり、様々な表現なのですが、大人を驚かしてくれたり、喜ばせてくれます。

日本の教育に「幼稚園」が登場したのは明治9年(1876)。関信三が園長となりフレーベルの精神を基に誕生したのですが、結果として3歳未満児を含めての乳幼児教育という視点でとらえ始められたのは平成28年(2016)です。したがって、140年間、就学前の乳幼児期の教育は3歳からという視点でこどもをとらえ、小学校に入学するための準備教育期間のようにカリキュラムされてきました。

私たち日本人の「幼児教育は3歳から」という教育観はもはや、血となり肉になっています。いまさらどうなるものでもないと居直る向きもあるのですが、脳の仕組みや体のシステムなど、140年間で解ってきたことはたくさんあります。結果、世界中で非認知能力の再認識をはじめとする新しい知見で乳幼児教育が見直され、遅ればせながら日本も乳児期を含めた教育プランを示しました。

以前、私が岐阜県の保育団体で「0歳からの教育」というキャッチコピーを使った時には、0歳児に教育とはどういうことか、と県内の数園からクレームが来ました。 0歳にはやはり養育という言葉がふさわしいとのことでした。教育を「指導」という言葉でしか理解してこなかった概念では、確かに言葉も十分に話せない0歳児に、どのように指導するのかという課題ができてしまいます。

私は0歳から指導しましょうと呼びかけたのではありません。赤ちゃんと会話はできませんが対話することはできますね。小さな赤ちゃんも大人が心を開いて赤ちゃんのお顔を見て「どうしたの?」と微笑むと、赤ちやんも微笑み返してくれます。笑顔にお互いを励ます力があることをお互いに学ぶのです。

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