お知らせ・保育室から

2019年6月 森のたより

森のたより2019.06.03

うだるような暑さ!といいますが、5月に35度の暑さには閉口します。朝夕と日中の温度差、湿度の変化、大人でもやっかいな体調管理。                  こどものからだはとても大変と思います。ひょっとしたら、体調の微妙な変化でおこる困難をいろいろなサインで周りの大人に知らせているかもしれません。いつもと違う?・・・私たち大人がいつもよりアンテナを高くしなければいけないようです。
連日の猛暑が一休みした水曜日。年長の子供たちはドリームシアターへ出かけました。
ドリームシアターでの事も大切な学びなのですが、それより、周りの人になるべく迷惑をかけない、バスの中では静かにするなど社会との直接的関わりにより、公共性や人を思いやる心など。いわゆる社会性が育ってほしいと願うのです。
今回は2つのグループで活動しました。15人というグループは市バスの利用も便利で、子ども達同士も注意し合える人数です。水筒の準備などでお手間をかけますが、年長ならではの成長を楽しみにしていますので、よろしくお願いします。

さて幼児期に育ってほしい10の姿のお話しですが、今回は「自立心」、身の回りの環境に積極的に関わり、諦めずにやり遂げる達成感を味わう。等と書かれていますね。
子どもの成長は「興味」にあります。嫌いだったトマトでも自分で栽培に関わると得意げに食べるようになったりします。栽培することが特効薬でも何でも無く、ただその子が大変興味深くトマト栽培に関わることができたということなのでしょう。野菜嫌いの子が嫌いな野菜を栽培したら好き嫌いがなくなるという単純なおはなしではないようです。
私たちは、個性を豊かに!と、口では言ってるのですが、どうも根っこに「みんなと一緒」という意識がうごめいているようです。大人の私たちがそのような意識でいるのですから、その意識下で育てられる子どものアイデンティティは推して知るべしでしょう。
「私」と「私たち」という問題はどうもやっかいです。アジアの東端にある島も国境(くにざかい)がある時代がありました。お国言葉で守り、守られ、生きることが困難な時代、私を守ることは私たちを守ることであり、私と私たちに多くの関係が結びついていました。その「お国」も無くなり、近代国家としてすべてを包み込もうという時代を経て、今のネット社会では、国家も超えて「私たち」は想像も絶する大きな目に見えないカタマリになっています。不寛容社会とも言われますが、目に見えない得体の知れないカタマリにおびえながら「私」が育っているとも言えます。「私」は「私たち」を信用していないのが大人社会です。
人は本来、人と人との関係性の中でこそ生きていけます。私は私たち抜きでは生きていけないのです。そこには私がもう一人の私を認めると言う関係から出発していきます。もう一人、もう一人と関係を作っていきます。そして「私たち」ができていきます。だからこそ「私」「私たち」という基本が育つのです。「私」をそだてることは、もう一人の「私」を認め、互いに育ち合う実感を体験することなのです。子どもの集団は異なる興味の集団です。実に十人十色、千人千色の個性なのですが、そこにつながりが生まれてくるのです。トゲトゲ同士で最初はチクチクと痛いのですが、しだいにトゲも折れたり、まるくなったりで・・・・「仲間」という「私たち」ができてくるのです。
これも大人は評価の対象とします。仲間ができるとかできないとかにはじまり、良い仲間か悪い仲間だとか。しかし、個人の能力の育ちも大切ですし、善悪も大切ですが、どのような集団でも葛藤が生まれます。そして、その葛藤を経験することこそが大きな育ちなのです。
0歳から6歳まで、目に見える事ではなくて心の中でしっかり育っていくのが自立心です。

ながらこどもの森 空き状況

3号
認定

0歳児

×空なし

1歳児

×空なし

2歳児

×空なし

2号
認定

3歳児

×空なし

4歳児

×空なし

5歳児

◯空あり

1号
認定

3歳児

×空なし

4歳児

×空なし

5歳児

◯空あり

[8月8日現在]
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