お知らせ・保育室から

2019年9月 森のたより

森のたより2019.09.01

灼熱の夏も過ぎツクツクホウシの鳴き声が聞こえるようになると秋が駆け足でやってきます。というかやってきて欲しいと思うこの頃です。

さて先月20日は夏まつりでした。園によってはバザーや盆踊りがあるようなお祭りもありますが、本園では午前の時間をお祭り気分で盛り上げて楽しく過ごしましょうと言うスタイルです。ホールにみんなが集まってそれぞれのコーナーの遊び方やスタンプの約束やルールなんかを聞いて、お手伝いの民生児童委員の皆さんにお礼を言って始まります。

これはマルチエイジのクラスで、ふだんから年長の子たちがリーダーシップをとり、小さな子たちのお手伝いをしたり、見守ったりすることが日常化しているので、いわば年長の子たちに話しているのですが、お祭りを一番楽しみにしているのが年長の子たちですからワイワイガヤガヤ、なかなかしっかり聞けません。以外と年少の子がしっかりお話しを聞いていて、実際お楽しみコーナーに行くとウロウロしている年長児に年少児が教えているなんてこともあるわけです。

幼児期に育ってほしい10の姿。今回は「道徳性・規範意識の芽生え」という言葉を僕なりに深掘りします。

道徳とか規範意識などと聞くとちょっと背筋がのびますね。「友達と様々な体験を重ねる中で、してよいことや悪いことが分かり、自分の行動を振り返ったり、友達の気持ちに共感したりし、相手の立場に立って行動するようになる。また、きまりを守る必要性が分かり、自分の気持ちを調整し、友達と折り合いを付けながら、きまりをつくったり、守ったりするようになる。」とあります。
仏教とは何だ!という問にいろいろな答えが用意されていますが、道徳などと言う言葉を聞けば、「諸悪莫作・衆善奉行・自浄其意・是諸仏教(悪いことをせず良いことをしましょう、自らの心を浄化していくことが仏教なのです)」という言葉が思い出されます。この言葉を聞いた老師は「その教えは3つのおさなごでも知っているが齢を重ねた私でも実行することは難しい」と応えたと伝えます。仏教の言葉は自覚の言葉ですから、人から教えられてこの言葉を聞くと「教えを守ることは難しい」という答えを導いてしまいます。でも、この教えを守っても守れなくても、どのような生き方をしても心を浄化していくことができないと悟るところに教えの本質があります。

これはダメよ、これは良いことよと教えてもらっても関係性の中にしっかり生きていないと良い悪いという答えも変化します。良いと思ったことが実は悪いことであったり、又その逆であったり、同じ行為が善悪両方から見えることも良くあることです。道徳性や規範意識などは「こうしなさい」と教えることではないのでしょう。
例えば、友達をたたく子は悪いことだと知りながらたたくけれど、その行為を相手がどのように思うのか、回りの子たちがどのように思うのかということがなかなかわからないということがあるようです。ですから、たたかれた友達が怒ってくるとさらにやり返し・・・やがてトラブルになってしまいます。いちがいには言えないだろうけれど、判断力の育ちとコミュニケーション能力のそだちとは何らかの関係があるようです。

年長の子たちは毎週始めに年長会議をしています。今週話し合っていたのは「どんな運動会にしたいの?」とか「毎日体操などへの参加の仕方」とか「タオルのたたみ方」などなどそれぞれのクラスが異なる内容で話し合うのですが、振り返りであったり、新しい提案であったり、どのようなテーマであれ、みんなで話し合うということが大切なのです。
話し合ってわかり合った。話し合ったけどわかり合えなかった。私は納得できた。僕は納得できなかった。などなど、いつも良い話し合いで終わるとは限りません。
話し合うということには、語彙力、創造力、発想力などの認知能力だけでなく協調すること、或いは辛抱強く交渉するなどという非認知能力も必要です。
判断力やコミュニケーション能力の育ちが道徳性・規範意識の育ちだとはいえないのでしょうか。

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