お知らせ・保育室から

森のたより

2020年7月 森のたより

森のたより2020.07.01

例年より日差しが強いように感じますが皆さんはどのようにおもいますか?
先日の部分日食、僕は十分に見ることができませんでした。インドでは金環日食が見えたとか。海を渡ることは、ちょっと考えることができないこの頃、ネットやTVの情報でごまかします。
七夕がそうであるように、夏を迎える季節は雨上がりの夜空に月や星が美しい季節です。湿度が高く観測には適しませんが、ベランダから、お庭からお子様と一緒に夜空を見上げてみましょう。

昔月夜を散歩してると、つないでいる手を離れ、小さな手を合わせて月を拝むような仕草をすることがありました。そのときは、手を合わせて拝む人を目にする機会があるからと思っていたのですが、友達からもそんな話を聞きくうちに、どこかで学習しているから手を合わせているので無く、心のままに行う行為が手を合わさせてると思い至りました。
そして、それをどうだこうだと解釈したり、尋ねたりしないようにしました。不思議の一つです。子育てをしていると、こどもの行為に「アレ?」と感じることがよくあります。すべてに理由があるのですが、聞くだけヤボですね。ある日の2歳クラスの子です。木製のはめ絵をしてる子が完成まで後2個というところでその板の前を離れてしまいました。アレ?あと少しなのに?と見ていると、友達があそびあってるところに行き、ぐるぐるお部屋を回ってしばらく時を過ごし、やがて元の板のところに戻ってきて続きをはめて完成させました。・・・・完成した「はめ絵」を本にあった場所にかたづけて、スキップしてテラスに出て行きました。ずーっと見てると、わからなくなってこんがらがった頭をクールダウンして再挑戦!という塩梅の風景だとわかります。

2020年6月 森のたより

森のたより2020.06.01

5月25日に日本小児科医会が「2歳未満のこどもにマスクは必要ない」という内容の声明が出ました。園でも午前中の外遊びを見守るスタッフから日差しを受けて帽子をかぶりマスクをしていとフラフラするときがあると声が出ていましたから、28度を超えるときは子どもたちを含めて大人もマスクを外し、距離をとって、離れることに意識を持ちましょうと話した矢先のことでした。
声明には乳児は呼吸器の空気の通り道が狭く、マスクは呼吸をしにくくして心臓の負担になる。とか、体内に熱がこもり熱中症のリスクがたかまる。顔色や唇の色、表情の変化など体調異変に気づくのが遅れる。などといったマスクそのもののデメリットのほか、世界的に子どもの感染例が少なく、幼稚園、保育園などでのクラスターの発生はほとんどないなどといったことがかかれていました。
実際、これからいよいよ暑い日が多くなり、梅雨に入れば高温多湿という気象状況になるのは間違いありません。例年、4月5月の二カ月は行事も少なく、様々な遊びを通してお互いの人間関係を構築していく時期ですが、同時に、毎日体操や外遊びの時間を多くして、過ごしやすい季節に十分に動き、心肺機能を少しでも高めて、暑い夏を乗りきる体力をつける時期でもあります。しかし、今年は十分にそれができないままに夏を迎えようとしています。

2020年5月 森のたより

森のたより2020.05.11

日本がひっくり返ってしまいました。あれよあれよという間にコロナの渦に巻き込まれてしまったようです。皆様の様々なご協力の中、おおよそ2割程度のこどもたちと一緒に4月を過ごし終えました。
登園を拒否しないでくださいというような政府コマーシャルが流れていることをみると、コマーシャルしなくてはならないほど登園を拒否する保育園があるのかなと思ってしまいます。私の知り合いの園はほとんどが保育を受け入れていて、中には、この政府コマーシャルを見て、とても不愉快に思ったとツイッターした人もいました。
密閉、密集、密接という三密を避けてすごしましょうという呼びかけが人と人との関わりまでもを壊してしまいそうです。近くの公園であそんでいたら市役所に通報されて注意されたとか、自粛警察などと言う時代を間違えそうな言葉ができています。

社会的距離(social distance: ソーシャル・ディスタンス)を保つことが新しい生活様式などと言われます。確かにコロナは恐ろしい感染症でしょう。でも、インフルエンザも命を落としますし、感染症になるならないにかかわらず清潔で健康に留意した生活を営むことは今までも大切なこととしてきました。ハグやチークキス、握手など人と直接ふれあうことで親密であるということを確かめ合ってきた西洋の生活習慣と袖ふれあうも多少の縁などといって衣類の端がふれあうことで近親感を持ってきた日本の生活感覚とは大きく違っています。専門家の人たちには西洋社会科学の目だけでなく、そのような日本文化の歴史を踏まえての提案を望みます。

2020年4月 森のたより

森のたより2020.04.04

花桃の花が散り始めたら桜の花が咲き始めました。
絹糸のような雨に金華山も曇ります。おとなしく令和2年度の春が始まります。
どうぞこの一年よろしくお願いいたします。

しかし、コロナの災いは華やぐ心までも鬱ぎ、素晴らしきかなこの文明と賛美していた我が心の薄っぺらさを思い知らしてくれます。皆様とご一緒にこの難局を乗り越えていきたいと存じます。
4月2日市内での感染が確認され、改めて新型肺炎コロナウイルス感染予防に関して、本園では岐阜市の指導の下、現在の時点で以下のような対応を行っています。本園に関わる皆様のご協力を重ねてお願いいたします。

  • ■送迎時などは玄関での手指消毒を必ず行ってください。園舎敷地内に入る場合には、必ずマスクを着用してください。
  • 発熱や咳等 風邪のような症状がある方、体調不良の方は園舎敷地内への立ち入りを禁止します。
  • 送迎時など、保護者の皆様の保育室への入室は禁止いたします。

2020年3月 森のたより

森のたより2020.03.02

令和の初めての年度がおもいがけない出来事で終わろうとしています。
2月28日の夕刻、バタバタとお騒がせしながら引っ越しが終了しました。ながらこどもの森の移行期が始まりました。幼稚園はもちろんのこと保育園やこども園では移行期という言葉が使われても実際に人や物がそのために動くということはあまりないようです。
しかし、国の基準では今までこども6人に1人の保育者が3歳になると15人、あるいは20人に1人の保育者になるとしています。こどもの発達、成長を鑑みての制度といえばいうものの、その是非に対してのうんちくは今回省きます。
さて、理由がどうであれ、当事者の幼児のクラスに上がるこどもは、いわば突然の出来事にとまどいます。年長児の子達は小学校への進学ですから、憧れとか期待。あるいは少しの不安??いろいろな入り交じった気持ちの中で4月を迎えていきます。

2020年2月 森のたより

森のたより2020.02.01

年を越えてねんどあそびがはじまると春はすぐそこまで来ています。二階のホールで午後を過ごす年長さんたちは節分の準備に忙しそうです。オニは怖い!ものなのですが怖さの基準は人それぞれ、とても優しいオニもいてホッとします。
今回はお箸についての確認です。

片手に持った二本の棒の先でものを挟み、お口に運ぶお箸はアジアの国々で使われますが、細い箸を好むのは日本だけのようです。実はとても難しい感覚なのです。
人間の感覚は味覚、嗅覚、視覚、聴覚などのよく知られているもののほかにも様々な機能があります。例えば触るという触覚や平衡感覚などもありますね。この仲間に個有覚(固有受容覚などともいいます)という感覚があります。この3つの感覚は赤ちゃんがお母さんのおなかにいるときから働き始めて次第に育っていきます。
利き手であれ、細い二本の棒で目に見える小さなものをつかむのは重力とか距離感とか力の強弱など様々な感覚や知識を総動員して成し遂げられているのです。

2020年1月 森のたより

森のたより2020.01.08

みなさん あけましておめでとうございます
今年もよろしくお願いいたします


やさしさとあたたかさが伝わる絵ですね。白い歯が光り、お空の雲までうれしそうです。とても楽しいひとときをお友達とすごしたんでしょうね。(昨年の遠足直後のまんしょうじゅんさんの作品です)
暖かいといえば、全く雪の気配を感じない冬を迎えています。なんだかお正月らしくないお正月を迎えました。
大晦日の夜に家長が若水を汲み、その水で雑煮を炊き家族がそろって年始めを祝う。などという風景は少なくなったでしょうし、家長制度などということも、思い出話で伝えられるだけとなりました。しかし、日本の原風景と言われるような世界を垣間見ることができるのがお正月です。
「お正月」の歌には「♪お正月にはたこあげてコマを回して遊びましょ」とか「♪まりついておいばねついてあそびましょ」とありますね。園では羽子板を用意したり、コマ回し大会を行ったりして伝承あそびとして体験するようにしています。羽根つきをのぞけばどれも一人で遊べる道具ばかりに気付きます。しかし、僕の幼い頃を思い出しても一人で遊んだ記憶はありません。コマ回しも密かに練習をしてコマを回しながらの鬼ごっこに夢中になっていた頃を思い出すのです。(鉄ごまを手の上で回し、回っている間は動けるけど、コマが止まると足が止まり、コマを手の上で回しているおににつかまるというゲームです)
僕の幼児期にはなにをやるにも仲間がいて、仲間の中で育ち仲間の父母にも我が子と同じように叱られたものです。

2019年12月 森のたより

森のたより2019.12.01

「逆さかくれんぼ」というあそびをご存知でしょうか。かくれんぼはオニが隠れたみんなを探すゲームです。これが逆さになるのですからオニがかくれます。みんなはオニを探し、見つけたら静かにオニの後ろに付きます。しだいにオニが見つかり、みんなが消えていくというゲームです。オニと一緒に隠れているドキドキ感は独特の楽しみを作ります。では、始めのオニはどのように決めるかといえば、「オニギメ」をしなくてはなりません。ジャンケンで決めれば簡単ですね。わらべ歌にはオニギメの歌がたくさんあります。
先日以上児のクラス担任から興味深い報告を受けました。こどもたちが新しい工夫をしているというのです。
すなわち、オニギメの方法なのですが、わらべ歌を歌いながら、オニになる子を決めるのでなく、オニにならない子を決めて最後に残った子がオニになるという決め方なのです。
「♪ オニギメ ♪ オニギメ オニジャナイヨ ♪」とうたうのです。こんなことは今まで読んだ本にも出てなくて、大人が提案したり、教えたりしたものでもありません。こどもたちの工夫で生み出されたのです。
こどもたちが、遊びをより楽しくしようと工夫したのです。オニになりたくない気持ちと、オニぎめまでもを遊びにしてしまおうという工夫です。生まれるまでにこどもたち同士でどのような提案があり、どのような話し合いがあり、どのように決定されたのでしょう。本当に頼もしくなりますね。

2019年11月 森のたより

森のたより2019.11.01

今年の秋は遅くまでの真夏日と昼夜の寒暖差が激しいからか紅葉の色づきも悪く、なんだか秋が始まる前におしまいになって、冬になってしまうという雰囲気ですね。
「非認知能力」のことを皆さんにお伝えしていますが、NHKのEテレで子育て番組をごらんになったことはあるでしょうか?その番組では汐見先生や大豆生田(オオマメウダ)先生はご存じかと思います。
その大豆生田先生の最近の著書に「非認知能力を育てる あそびのレシピ」という本があります。そして副題には「0歳~5歳児の あと伸びする力を高める」とあります。
今、本屋さんで私たちがのぞく保育書、幼児教育のコーナーに行くと「非認知能力」について書かれた本が目立ちます。又アマゾンで「非認知能力」を検索すると保育者向けの書籍が数多くあります。でもこの本は保育者を対象に書かれた本ではありません。0歳から5歳までのお子さまをお持ちの保護者を対象に書かれているのが大きな特徴です。
そこには、いわゆる子育ての方法(レシピ)が書かれています。どのページを見ても特別な用具や場所を必要とするのでなく、日常として子どもと一緒にいる事をのぞいて特別な条件があるわけではありません。
この本の冒頭、筆者は現代のお母さん達が持っている不安を整理しています。一つは「ワンオペ育児」。私も育児に参加してきたのかと尋ねられれば「ハイ」なんて夢にも言えません。仕事を言い訳にして育児からは逃げていました。「ワンオペ育児」はいつの世でもと言えないでしょうか。でも筆者が言うのは現代の社会事情の中での孤立していく「ワンオペ育児」です。二つ目には先が見えにくい社会だから不安。確かに20年後はどんな職業残っているだろうか。どんな仕事が増えるだろうかと言われても予測がつかないですね。
それは、はたしてこどもたちにどんな準備が必要なのかわからない時代ということです。

2019年10月 森のたより

森のたより2019.10.01

運動会の話題が聞こえてくる季節になりました。同時に台風の季節です。モヤモヤする気持ちを少しでもすっきりしようと長良中学校の校長先生のご理解をいただいて降っても照っても12日に行うこととなりました。保護者の皆様の出番も多く、近々玄関ホールに競技の説明ボードが掲示されますので、よろしくご協力をお願いいたします。
さて、いよいよ消費税が上がり、幼児教育・保育の無償化が始まる10月がやってきました。1年半前から大まかには決まっていたもの、ホントに5月に法律ができても危ぶまれた無償化です。
OECDのなかでは国家予算に占める教育・保育費が低い日本ですが、他国以上の無償化に取り組んでもなかなか順位は上がりません。
そもそも乳幼児教育にお金を使うことは、どんな政策よりも国益につながると報告されたのはずいぶん前のことです。ノーベル賞経済学者のヘックマンが「幼児教育の経済学」を出版したのは2015年。悩める国アメリカの教育格差を是正する唯一の方法が乳幼児教育であり、学力重視の認知スキルも大事だけれど、非認知能力こそ人生の成功に不可欠なんだと説きました。
教育格差の問題にとどまらず、多くの国々が様々な社会問題を抱え、新しい舵取りを必要としていましたからヘックマンの提言はOECDでの課題をおおいに後押しして、加盟する国々が新しい幼児教育の形を提案してきました。
それは「非認知能力」への注目でした。多くの国々は日本と同じように幼児教育は認知能力を伸ばすことだと認識してきました。大人は目に見える発達の姿にとらわれがちです。どれだけ言葉を憶えるか、より多くの数をかぞえて数式を操るかに始終していたのです。

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