2016年10月 森のたより
雨のない日がないほどよく降りますね。園から見上げる金華山も雲に煙ります。
さて、先月の体育についてのレポートはいかがでしたか?積極的に正課体育などという小学校の体育を先取りしたような体育の時間を取り入れているところの方が運動能力が育っていないという報告はある意味ショックですね。
実際、長良保育園時代に名古屋から講師を招いて「正課体育」の時間を持ちましたが、おおよそ二年で解約しました。その理由は鹿屋体育大学のレポートを読んだからではありません。授業風景を見ていて疑問に感じることが多かったからです。
その疑問の一つに、「並ぶ」ということがありました。とにかく並ぶことから始まるのです。鉄棒も並びます。跳び箱も並びます。直接指導する先生は1人、担任は補助員として参加します。30人の列を維持するのはけっこう大変。跳び箱はずっと並んで、待って、待って、さあ順番が来てビュンと飛んで又列に戻って待ちます。鉄棒もしかりです。体育と言うより列を乱さない、静かに待つなど規律を育てるといった方が良いかもしれません。
約束を守ることも規律を学ぶことも主体の育ちが必要です。みんなに迷惑をかけないとか、約束を破る友達に声を掛けるとか約束をつくる過程も含めて社会性の育ちが大切になります。規律は命令に従う、指示に従うものです。「指示待ちの子が多い」と聞きますが指示に従うことが最良だと教えられれば当然指示を待つようになります。
指示や命令に従うことも大切なことです。なぜ大切なのか、なぜ今は従わなければならないのかと言うことが理解できていればしっかり従うことが出来ます。