2018年9月 森のたより
台風の予報を聞きながら9月を迎えることになりました。朝夕の空気に近づく秋を感じます。
台風、大雨、地震などの災害時、ながらこどもの森の教育や保育はどのような対応になるのでしょう。本園は、6時間の教育時間のみの利用から最大12時間利用という大きな幅がある、限定性を持った教育・保育施設です。基本的には従来から通知しております「災害時における保育の対応(中略)」という岐阜市が表明していますガイドラインに沿って行います。
ついつい大人の都合で対応してしまうのですが、子ども達は大人よりも敏感に雨の音や風の動きを感じるので恐怖心が大きくなります。どうぞ、注意報とか警報に振り回されず、ご自身の感覚で早めのお迎えをおねがいします。
園では火事や地震、不審者対応などの避難訓練をしていますが、東日本大震災のあと被災した保育者から乳児の避難がとても大変!声が上がりました。幸いにもお昼寝明けの時刻の震災、続いての津波に、園児の避難は順調で一人の犠牲者も無かったのです。
0歳児3人に保育者1人というのが国の基準。3人の乳児を一人の保育者が抱きかかえることは不可能というわけです。こんな声に素早く反応してあと一人分を町で補助して2対1になった町もあったのですが、なかなか全ての市町が対応と言うわけにもいきません。
そんな声が聞こえたのか、新しい避難具ができました、1人で3人を背負い抱く避難具です。なるほどと思いました。やはりとても有効なのは「おんぶ」なのですね。背中に背負えば両手が自由になります。「おんぶ」することは昔からの日本の子育て風景でした。