2022年7月 森のたより
梅雨に入ったと思っていたらもう梅雨明けして迎えた7月。
ここ数年、この時期になると日中はものすごく暑いのに夕方になると一変し、大雨やひょうが降るなど、異常気象が発生しています。
「地球が怒ってる」「え?どうして?」「大人がゴミ捨てたり穴掘ったりするから」
ひょうについて道行く人にインタビューしていた時の5,6歳の男の子の言葉が的を射ている気がしてとても印象に残っています。
地球が笑うにはどうしたらいいのか、こどもたちとSDGsを考えるのもいいかもしれません。
先月は幼児クラスの保育見学会がありました。少しの時間でしたが3日間、こどもたちの姿を見に来ていただき、ありがとうございました。
また、アンケートから保護者の皆様にとっても有意義な時間であったことが伺え、開催出来て良かったです。
さて、その先月の午後の外遊びの時のことです。私は毎日外遊びの時間を子ども達と共に過ごしているのですが、ドロ団子作りをする子が多くいました。
このドロ団子作りを通してそれぞれの年齢の成長や友達関係、子どもたちの心の豊かさを見ることができ、私自身とても楽しめました。
年少の子達にとってはちょっと大変な作業。「作って‼」と言う子が多いのですが、最初の団子だけ作り渡すと、小さな手で一生懸命に白砂をかけていきます。ところが、力加減や根気という部分ではまだまだのため、一度壊れるともう次の遊びに向かっていきました。
年中児になると始めの所から自分で作り、見事色付けをするまでに完成させた子もいました。
年長児はさすがです。友達と協力し合い、砂をふるいにかけてサラサラの砂をバケツにため、皆で一緒に作り上げていきます。大粒の汗をかいていても何やら楽しそうに会話しながら団子を仕上げていき、色付けができると「良かったね!」「何色にした?」と喜び合い、違うクラスの友達とも交流し、すっかり団子友達が出来上がっていました。
中にはもう少しで色付けというところで、走っていた友達とぶつかってお団子が壊れてしまい、ポロポロと泣きながら手の平に壊れたお団子を乗せて報告に来てくれた子もいました。私まで切なくなってしまうほどの落胆ぶりに「ドロ団子」すごいなぁと思ったのです。もちろん、彼女は気を取り直し、新たな団子作りに励んでいました。毎年このドロ団子作りを見て、「たかがドロ団子、されどドロ団子」と思うのです。
自然の土や砂に触れ、力加減ができるようになり、ツルツルに仕上げられる根気・集中力がつき、達成感も悲しい思いも経験できる。
毎日の園庭遊びの時間も子ども達にとっては一瞬一瞬が大切な成長・発達の場なのだと実感させられました。
私たちはそんな子ども達の成長を常に支えていきたいと思います。