お知らせ・保育室から

2017年10月 森のたより

森のたより2017.10.01

すっかり秋になりましたね。運動会の朝、準備をしながら空を見上げると鰯雲が空の半分を覆っていました。皆さんのご協力、それになんと言っても子どもたちのがんばりが運動会を素晴らしい物語に作り上げてくれました。本当にありがとうございました。
子どものやる気とか頑張る力とかはどのように育まれるのでしょうか。
ながらこどもの森ではマルチエイジ(異年齢)で3歳以上児の3クラスを編成しています。その3クラスで競い合う運動会はクラスがそのままチームになるといわかりやすさがあります。いつもの生活の延長線上に運動会があるのです。
運動会当日、つなひきでユリクラスは他の2クラスより少人数。いわゆる不利な条件で挑むことになりました。クラス担任たちは人数の調整をしようかと議論しましたが、そのままで競技することとなりました。聞けば練習の時に同じような状態で勝っていたこともありましたが、なんといっても勝ち負けよりクラスのみんなが一緒に頑張るということを優先したいということでした。結果、残念にもに負けてしまいましたが、一緒に頑張るということに加えて悔しい思いが共有できたのです。

成功体験を繰り返すことが自尊感情や自己肯定感を育てているように感じますが、悔しさを共有し励ましあうことも互いの存在を認め合い、自己肯定感を強くしていく大切な営みです。悔しい思いもみんなで背負うことで少し軽くなり前に歩めることを体験したのです。
自ら意欲的に関わり、自分で決めたことだから自ずとモチベーションも上がり、頑張れるのですね。
年長児は色々な機会に年少の子たちにクラスの点数などを教えて一緒に頑張って優勝しようと励ましますが、バルーンになるとクラスを離れて年長児だけのグループで力を合わせなくてななりません。さっきまでの敵が味方になるのです。
こういういわば、突然の環境の変化。世の中の仕組みが分かっている大人にはなんでもないことですが、子どもには刺激的です。変わった環境の中で自分をしっかり捉え協同性を発揮するということが出来るかということです。いずれにしても主体的な行為がとても大切なのです。
バルーンの面白さは緊張と緩和にあります。いつも張り詰めているのでなく、時には緩め時には張るという力加減です。組体操のように緊張の連続も良いのですが、緊張を緩め、再度緊張という時に仲間との調整が必要なのです。やみくもに引っ張ってはなりませんが、弱いと落ちてしまいます。隣の子との距離感、力加減、タイミング。様々な感覚を調整が必要なのです。写真はしっかり揃っている場面でなく、力を緩めバラバラな場面です。しかし一人一人の子の背中に感覚を調整している雰囲気を感じることができますね。
運動会で子どもたちに体験してほしいこと。ほんの一部をご紹介しましたが、実は0歳から1歳へ、1歳から2歳へ、ゆったりとして主体性が大切にされる乳児環境で体験してほしいことがあり、そういう非認知能力の育ちの積み重ねの上に幼児期の認知能力の育ちがあるのです。

ながらこどもの森 空き状況

3号
認定

0歳児

×空なし

1歳児

×空なし

2歳児

×空なし

2号
認定

3歳児

×空なし

4歳児

×空なし

5歳児

◯空あり

1号
認定

3歳児

×空なし

4歳児

×空なし

5歳児

◯空あり

[8月8日現在]
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