お知らせ・保育室から

2017年11月 森のたより

森のたより2017.11.01

秋も深まり、雪の便りも聞くようになりました。いろいろな行事が続いた10月でしたが、なんと言っても「おとまり保育」はとても興味深いものがあります。
お父さんやお母さんと離れて、知らない場所で一夜を過ごすことはとても不安なことです。「楽しみにしてる!」「待ち遠しい!」と言ってはみるものの不安が無いと言えば嘘になります。
運動会の記憶も新しく、年長児としての意識も強くなりつつあるこの時期に3つのクラスが年長組とう一つの組になり、さらにおとまり保育の日程の中ではシカとイノシシという2つのグループに分かれて行動します。
一日目はムッレスチューがが建つ地元で小原(こばら)と呼ばれる里山へ登ります。かみいしづトンネルの真上になるのですが、江戸時代には馬駆け場であった小さな山の頂は二次林の森となり500メートルほどの周遊路があります。鳥の声を聞き、獣の足跡を探しすという、照葉樹が多い岐阜の里山にゆっくりふれあうことができます。小屋でお弁当を済ませ、ひと遊びすれば山を下り、揖斐川の支流、牧田川の河原に立ちます。つい先日、園庭の花壇で収穫したサツマイモをここで食べることを楽しみにしてきました。目当ての小さなお芋を見つけたり、僕はこの芋を食べると心に誓った芋に出会いさも満足そうに焼き芋を食べました。
こんなふうにおおよそ30時間は瞬く間に過ぎてしまいました。

さて、脳に海馬という部分がありますね。いわゆる認知症の話題で海馬が萎縮するなどと以前話題になりました。この海馬は「脳の記憶や空間学習能力に関わる脳の器官」(Wikipedia)とのことですが、乳幼児期に大きく育ちます。それでは、どのような出来事が海馬を育てるのかといえば、やらせられるのでは無く、興味を持った出来事に出会う。或いは出会うことで興味を持つことができる。そういう主体的な活動が大きく育てると報告されています。
河原で遊ぶこ達を見ていると本当に思い思いの時間を過ごしていました。おしゃべりしている子、ゆっくりお芋を食べている子、大きな石を飛び移っている子はルールも作っていました。私は水際に立ち、川に石を投げ込む子達に請われて「水切り」を指南しました。丸くて薄い石を探し、川面に投げる遊びに数人が付き合ってくれました。大人が遊びを要するので無く、子どもが遊びを作っていくのです。
今年はいつも使っている山道がつかえず、例年とは違う日程を組んだため、何度も下見をしながら計画を立ててきました。その甲斐あって、おとまり保育を仕組んだ方としては十分な手応えを感じたようです。
それでは子ども達はどうだったのでしょう。
焼き芋おいしかった。マシュマロ5個も食べた。シカツアーがたのしかった。山登りも・・・・と次から次へといろいろ出てきます。はじめから終わりまでみんな楽しかったと僕には伝えてくれます。でもお母さんには一人で寝るときはさみしくて泣いちゃった・・・といってるとか。大人がどんな言葉に喜ぶのかよく知っているようです。
なかにはかみいしづこどもの森との交流のひとときが楽しかったのか、「今度○○ちゃんに会うのが楽しみ」と想いをしっかりつなげていく子もいます。
不安な気持ちもいつもの友達と過ごすことで和らぎ、自分の好きな時間を作れたようです。一人一人の成長をしっかりと感じるおとまり保育でした。
木々も色づき季節は秋から冬へと動きます。お米やお芋、柿やリンゴと実りの季節です。子どもの心や体の実りも充実しています。

ながらこどもの森 空き状況

3号
認定

0歳児

×空なし

1歳児

×空なし

2歳児

×空なし

2号
認定

3歳児

×空なし

4歳児

×空なし

5歳児

◯空あり

1号
認定

3歳児

×空なし

4歳児

×空なし

5歳児

◯空あり

[8月8日現在]
詳しい空き状況は園までお問い合わせください。 毎月20日までに申込み、翌月1日からの入園。

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