お知らせ・保育室から

2018年6月 森のたより

森のたより2018.06.01

梅雨になるのでしょうか。雨がその気にさせますね。高い湿度にうんざりもするのですが、日本の文化を育ててきた気候でもあります。
さて、こどもの動きにはドキッとさせられることが多くあります。こんなことができるようになったのかと成長に驚くこともありますし、逆にこんなことおぼえなくて良いのにと、いわばマイナスの成長にドキッとするようなこともあります。
発達というのは英語の「development (ディヴェロップメント)」の訳語です。一昔前、写真屋さん等の店先に「DPE」、写真フイルムの現像しますと広告してありましたが、これは Development - Printing - Enlargement の略で「現像・焼き付け・引き延ばし」のことです。写真はフイルムからネガにして、それを印画紙に焼き付けて写真となりました。現像室で真っ黒のフイルムを液に浸すと撮影された像が現れ出るところからdevelopmentと言います。発達とは時間の経過とともに現れ出ることで、大人であれ子どもであれ、変化していく様子は全て発達なのです。

人は他の人とモノと時間の経過で発達していきます。赤ちゃんなら動くモノと動かないモノという区別になるのでしょうか。まだ十分に目が見えない赤ちゃんが小さな手を出してママのお顔を触り動く唇に触ります。同じ手でタオルをさわります。ずいぶん勇気がいることだと思うのですが、いとも簡単に様々な「触る」に挑戦していきますね。
この世に生まれ出るという決心というか、勇気は何よりも勝る勇気です。その勇気を支えたのは迎え受ける世界への信頼ですね。ですから、その子を迎え入れた私たち大人はその子の勇気をたたえ、尊重していくことが期待されます。この世に生まれ出た誰しもがこの勇気を乗り越えてきたのですから尊重し合うことが何人にも求められています。そして、それはこの世に生まれ出た全てのものが互いに高いに尊重し合うことが求められているのです。
このようないのち観は東洋、それも日本の文化の中で育まれてきたもので西洋のいのち観とは異なるモノです。お互いを尊重すると言ってもなんだか難しそうです。
子どもの世界ではどうでしょう。とったとられたでトラブルが多くあります。いつもいつも大人の目があるわけではありません。ワーンと鳴き声を聞いて駆けつけることもしばしばです。「どうしたの?」「○○ちゃんがたたいた!」「たたいたの?」「たたいちゃダメでしょう!どうしてたたいたの?」・・・・次々の質問に「わーん!!」ともう一人も泣いてしまって鳴き声は二倍になってしまいました・・・・。
たたくことにも泣くことにもみんな訳があります。尊重できないのには訳があるのです。大人にできるのは控えめな手助けです。それぞれの気持ちに共感し、お互いの気持ちを伝え合い、人間関係を良好に保つルールなどを示していくという手助けなのですが、「ごめなさい いたかったねー」「○○ちゃん痛かったって」「自動車とられたからたたいたの?」「かして?って言うのよ」と言葉が続きます。
そうなんです。言葉が大切なのです。気持ちを伝えるのは言葉です。赤ちゃんに単純に話しかけることには意味があり、それは早ければ早いほど良いことは以前からわかっていたのです。画期的とされる1995年発表の研究では、子どもが聞く言葉の格差は育ち方の違いで3歳までに合計で3000千万語にも達すると指摘されました。何でもしゃべれば良いとか、音を聞かせれば良いと言うわけでもなく、良質で有効なおしゃべりが必要なのです。
おしゃべりも文化です。日本に伝わる良い文化を切り結んでいかなくてはならないと思いました。

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