お知らせ・保育室から

2018年12月 森のたより

森のたより2018.12.01

勤労感謝の日頃から冬の空気に入れ替わったように寒くなりました。秋も深まり、イルミネーションの便りも聞こえてくるようになりました。
年末を迎え、園では「おあそび発表会」の準備が始まっています。今年から少し趣を変えました。特に0歳のつくし、1歳のたんぽぽはステージでの発表という形をとらず、クラスのお部屋でお母さんとゆったりとした時間を過ごしていただこうということになりました。
たとえお母さんと一緒でも、ステージに上がると言うことは、過度の緊張や不安感をあおることになっているのではないかとの、思いでの変更です。
毎日の成長が頼もしい2才のすみれクラスも、「お母さんみてみて!」という子どもの気持ちと「みてるよ!うれしいね」という保護者の気持ちがもっと身近に感じる空間の方が良いのではということで教室での参観となりました。
二階のホールはゆり、ふじ、さくらの3クラスのみの発表会場となりクラスごとの発表を楽しんでいただきます。三つのクラスの年長が集まっての発表はありません。
したがって、全体を通してのプログラムなどは作らず、それぞれのクラスがチラシやポスターなどで内容などお知らせすることになりました。それはそれでお楽しみいただけると思います。
どうぞお楽しみにその日をお待ちください。

さて、先日英国のオックスフォード大学、エドワード・メルウイッシュ博士のお話しを聞く機会がありました。博士は英国をはじめとして、保育の質の研究を実際の政策につなげる仕事を多くされてきた国際的に著名な方です。
今の日本では待機児童対策として様々なタイプの保育施設が生まれています。私たち従来からの認可施設は保育、幼児教育の質の問題を政府に投げかけてきました。便利になることは良いことだろうけれど、質の担保もしっかり確保すべきだということです。どのような場所で、どのような人が子育てのお手伝いをすれば良いのか。
例えば工業製品の品質はJIS規格で示されていますが、保育の質を同じように数値化することは難しいことのように思えます。でも、分化すると仕組みの質(例えば園舎や園庭、遊具や教材など環境や保育者の力量、数などの人的環境)とか、カリキュラムなどで示される教育の質。はたまた職員の研修機会を確保しているかとか自己評価などがなされているか、安定した運営がなされているかなどの運営の質などでチェックできそうです。
保育園やこども園を認可している国や市町が行う監査は、示された基準を守っているかどうかとチェックすることで、より高い水準を目指していることはどこにも示されません。このことが世界的によりよい幼児教育が必要とする研究が認め始められたゆえに可能になってきました。
メルウイッシュ博士はその理由を最後のまとめとして「幼児期はとても重要」「幼児教育は良い社会作りのためのインフラの一部」「質の高い幼児教育は発達を促す」などと話しました。
今までヘックマン教授の「幼児教育の経済学」とかサスキンド博士の「3000万語の格差」とかを紹介してきましたが、今行っている幼児教育がその子の将来にどのような影響を与えたかを知ることができた長期縦断研究と言われる研究が「上質な幼児教育」を示すことができるようになったのです。明治9年に点った幼児教育の灯は、時には吹き消されそうになりながらも沢山の人たちによって守られてきたことを本当にうれしく思います。
年の瀬を迎えながら、そんなことを感じました。

ながらこどもの森 空き状況

3号
認定

0歳児

×空なし

1歳児

×空なし

2歳児

×空なし

2号
認定

3歳児

×空なし

4歳児

×空なし

5歳児

◯空あり

1号
認定

3歳児

×空なし

4歳児

×空なし

5歳児

◯空あり

[8月8日現在]
詳しい空き状況は園までお問い合わせください。 毎月20日までに申込み、翌月1日からの入園。

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(受付時間/9:00~16:00)