お知らせ・保育室から

2021年3月 森のたより

森のたより2021.03.01

いよいよ1年が過ぎようとしています。年長の皆さんは1日から2月までのすみれの部屋に引越しをして過ごす移行期が始まります。卒園式があったり、年度末のお休みもあるので1ヶ月もありません。しかし、一人ひとりのために用意された机と椅子は特別で、4月からの小学校での生活にウキウキする毎日であってほしいと願っています。

子どもたちの体の成長や心の発達などを見ていると、さも階段があるかのように右肩上がりに上がっていきます。それは、できなかったことができるようになったり、言えなかったことが言えるようになったり、様々な表現なのですが、大人を驚かしてくれたり、喜ばせてくれます。

日本の教育に「幼稚園」が登場したのは明治9年(1876)。関信三が園長となりフレーベルの精神を基に誕生したのですが、結果として3歳未満児を含めての乳幼児教育という視点でとらえ始められたのは平成28年(2016)です。したがって、140年間、就学前の乳幼児期の教育は3歳からという視点でこどもをとらえ、小学校に入学するための準備教育期間のようにカリキュラムされてきました。

私たち日本人の「幼児教育は3歳から」という教育観はもはや、血となり肉になっています。いまさらどうなるものでもないと居直る向きもあるのですが、脳の仕組みや体のシステムなど、140年間で解ってきたことはたくさんあります。結果、世界中で非認知能力の再認識をはじめとする新しい知見で乳幼児教育が見直され、遅ればせながら日本も乳児期を含めた教育プランを示しました。

以前、私が岐阜県の保育団体で「0歳からの教育」というキャッチコピーを使った時には、0歳児に教育とはどういうことか、と県内の数園からクレームが来ました。 0歳にはやはり養育という言葉がふさわしいとのことでした。教育を「指導」という言葉でしか理解してこなかった概念では、確かに言葉も十分に話せない0歳児に、どのように指導するのかという課題ができてしまいます。

私は0歳から指導しましょうと呼びかけたのではありません。赤ちゃんと会話はできませんが対話することはできますね。小さな赤ちゃんも大人が心を開いて赤ちゃんのお顔を見て「どうしたの?」と微笑むと、赤ちやんも微笑み返してくれます。笑顔にお互いを励ます力があることをお互いに学ぶのです。

そのような赤ちゃんから始まる人の歴史の中で、どの時点から「学び」を意識しようかが課題になってきました。今年度、12月の発表会が終わったころから、園では「2プロ」と「5プロ」を始めました。

「2プロ」とは1歳半ころから3歳になっていくまでの幼児前期。2歳を中心とした子どもたちの発育、発達を考えるプロジェクトです。例えば、どちらかといえば、排泄や着脱など生活習慣の獲得に重きを置いてきた見守りから、個人の能力や興味をどのように受け止めていくのか。日常の対話の中でどのようにこどもの声をとらえていこうかなどと考えていくことなど、課題は多くあります。

「5プロ」とは小学校への接続を考えていくプロジェクトです。ご承知の通り、「幼児期の終わりにまで育ってほしい10の姿」が文科省から示されました。「決して目標ではありません」と注意されていますが、ならば具体的にはどのような生活が望まれ、子どもたちの主体性をどのように受けとめていくのでしょうか。子どもたち同志、大人とこどもとの対話を通して探っていこうとしています。

コロナ禍で、出発の年がぼやけてしまったのですが、小学校の教育内容が今年度から変わっています。大学受験もセンター試験から大学入学共通テストへ変わりました。様々な変化が子どもの周りで起こりはじめました。日本という国の教育改革は始まったばかりです。

大人の世界では会話してても対話できない人たちのトラブルが毎日どこかで起きています。せめてこの子たちを迎える社会は対話を大切にできる社会であってほしいと願うのです。

強い風が毎日吹きますね。やがて暖かいそよ風になるころ一年が終わります。

一年間、ありがとうございました。

ながらこどもの森 空き状況

3号
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