お知らせ・保育室から

2020年9月 森のたより

森のたより2020.09.01

少し季節の動きを感じる時もあるこの頃です。しかし、相変わらずの熱い空気に驚く毎日です。

非認知能力は点数化することができない能力と先月書きました。となると、小学校に入ると点数で個別に評価されるけど幼稚園やこども園では小学校のような評価がないからそんなに関係ないと思われるかもしれません。

果たしてそうでしょうか。今月には教育保育見学会を行います。その時、皆さんは何に注意してお子様をみられるでしょうか。どれだけできるようになったのか。あるいはどのように友達と話しているのか。そういうわが子の成長をみようと思いますね。ついつい見比べて評価をしがちです。

親にとってわが子の成長は何よりも、親自身に生きる力与えてくれて励みになります。期待してみている親の心を知っているかのように、その成果を見せてくれます。時には、その期待と、緊張感とに圧倒されて涙をためての時間を過ごしたり、お母さんに見られている嬉しさに自分自身がとまどってしまうこともあります。

いずれにしても見る親とみられるこどもという離れた位置にいますが、互いに意識し合う言葉にできない愛しさを互いが感じるのです。とても素晴らしいことだと思います。

その愛しさを抱くゆえに大人はじっくりとお子様の成長を待つことができます。子どもは親のまなざしに守られていることを実感し、さらに挑戦しようと自らを励まします。これらは非認知能力です。非認知能力は子どもの育ちの話だけではありません。未来に生きるのは子どもたちだけでなく、大人も未来を生きていくのです。認知能力と非認知能力は離れて存在するのでないのです。


さて、園には二階にランチを運ぶエレベーターがあって、年に数回点検の人がやってきます。先日も点検に二人の大人がやってきました。そして、給食室の入り口に彼が立っていました。そこに一人の園児Aさんがやってきて「おまえなにしにきた」と声を掛けました。突然乱暴な問いかけを聞いた点検員はドマドマするばかり。近くにいた大人が「そういう時にはおじさん何の用事できたのですかって聞くのよ、おじさんはエレベーターの点検にみえたのよ」と声をかけて、点検員には「乱暴な言葉づかいでごめんなさいね」と言ってその子とその場を去ったのです。

一連の動きを見ていた僕は「小さな子は聞いた言葉をまねることはできても自分でその場にふさわしい言葉を作ることは苦手なのです。ごめんなさいね」と言ったら彼は「ホントびっくりしてしまって、どう答えたらいいのかなと困ってしまいました」とのことでした。

僕はモノを考えるときに、母語は日本語ですから日本語で考えます(自己内対話)。バイリンガルの人はそれぞれの言語圏の言葉で考えるとのことです。それは子どもたちも同じです。子どもたちも日本語で考えます。みんなおなじように日本語(内的言語)で考えるのですが、どのような語彙を持っているかで差が出ます。

4歳の子は4年間、5歳の子は5年間、周りの大人の会話や友達との会話で語彙を増やしてきました。頭の中で考えた結果を「外的言語」として話すのです。

Aさんの「おまえなにしにきた」という言葉は、Aさんが今まで生きてきた5年間で得た言葉の結果です。その中にはながらこどもの森のなかで過ごしてきた時間ももちろん含まれます。「おじさん何の用事できたのですか」と教えても、急におしゃべりすることはできません。

ことばには尊敬語や丁寧語があって、TPOに応じた言葉使いがあることを系統的に学ぶのは小学校になってからですが、相手と心地よい関係を創っていこうとする気持ちの芽生えやそのための工夫は乳幼児期から学ぶことができます。そしてそれは教えることではなくて子どもが周りの大人や仲間との関係の中ですこしづつ築いていくことなのです。

教えられないことを教えようとすれば教えるほうも教えられるほうも大きなストレスを抱え込みことになります。私たち大人と子どもの関わりにはそういう課題がたくさんあるということに改めて気づきました。

ながらこどもの森 空き状況

3号
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[4月2日現在]
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