お知らせ・保育室から

2016年9月 森のたより

森のたより2016.09.01

迷走した台風10号。悲しくつらい思いをされた皆様に心よりお見舞いいたします。初めての三陸からの上陸と言うことで、気仙沼の仮設住宅にお住まいの91才のおばあさんが、「なんとかあんまりいたずらせんと通っていってほしい」とインタビューに答えていました。残念ながら多くの悲しみの爪痕を残したのですが、台風にいたずらするなと呼びかける優しさは、おばあさんがこれまで育ってきた人間関係の優しさを感じることが出来ます。
さて、そのようにやさしく豊かに育ってほしいと願う毎日ですが、以前に鹿屋体育大学森司朗教授代表グループ研究が「子どもの運動能力全国調査」というものを行ないました。そしてそれが先月ご紹介した山梨大学の中村先生の発表を裏付ける結果となったのですが、同時に保育園や幼稚園で子どもの体力づくりに対して、数々の興味深い調査結果が発表されました。
そのいくつかをご紹介します。

まず①園庭の面積が広いほど、子どもの運動能力は高かった。とのことです。これはそうだろうなと思います。やっぱり広いところの方が運動しますよね。
次に②運動指導を行っていない園の方が,行っている園よりも点が有意に高かった。ここで運動指導というのは正課体育指導として男性指導員などが派遣されて行われているものです。長良保育園も一時期お願いしていましたから身に覚えがあるのですが、正課体育指導と聞くとなんだか効き目がありそうというか、子どもの体力作りの為になると思ってしまいます。どうしてそれをしている園より、していない園の子どもの方が点が高かったのか不思議に思います。
そこで③積極的に運動指導をしているほど,また一斉指導をしている度合いが高いほど,点は低かった。とあります。担任保育者、いわゆる先生が「さあ、みんなこれから鉄棒の練習します。並んで!」とだれかれかまわず、一斉に小学校の体育の時間のようにしている度合いが高いほどダメだと言うわけです。
さらに④子どもが園で運動するとき,子どもが運動の種類やルールを決める程度が高い園ほど点が高かった。と報告されるとぼんやり見えてきます。
でも、広い園庭が優位だとは理解できても、どうして、意識的な運動指導をしている園の方が、子どもの運動能力が低いのでしょう。ひょっとしたら私たち大人の認識がズレているのでしょうか。今日の幼児教育ではテレビで「驚愕の幼児体育!!」などとレポートされる○×方式の園とか、正課体育などの小学校での体育を先取りしたような体育指導などなど、子どもを自由に遊ばせない大人による一方的な指導があたりまえになっているのですが、いつ頃から当たり前になってしまったのだろうと思い返すのです。
「適切なリードをしないと子どもは育たな い」という思いの底には適切なリードが有効な子どもたちがいたのです。それは多子社会の子どもたちです。豊かな人間関係が人格を形成し、十分な社会性が育っていた子たちにはげんこつで頭をコツンとやるのが評判の怖い男の先生も良し、いつも叱るお母さんとは比べられないような優しい女の先生も良しでした。
どうやら多子社会の子どもの育ち(昭和の子どもの育ち)と少子社会の子どもの育ち(平成の子どもの育ち)のちがいを考えずに昔ながらの「適切なリード」をやっているようです。
大切なのは幼児期における運動指導の仕方の工夫です。多子社会で培われてきた運動の指導方法ではうまく伸びなくなってきているということなのでしょう。
誰かにやらされるのではなく、自分でやる運動がより効果的であるとわかっていても、その子が遊び(運動)の種類やルールをあらかじめ知っていなければなりません。さらに、ルールを守ることがその遊び(運動)をより楽しくすることも知らなくてはなりません。大人や年上の友達に教えてもらう、遊び相手にうまく伝える、加わりたい小さな子に(小さくて危ないから参加できないと言うことなども含めて)教える。これから始める遊び(運動)について周りの人に理解をうながすなどなどは少し複雑な人間関係を体験することにもなります。
ただただ自分の思い通りに元気に走り回れば運動機能は上達するワケではありません。「適切なリード」はもちろん必要なのです。園で行っている「毎日体操」は、「歩き」から始まり「体育練習」「主要練習」と進み「遊び」で終わる20分をすごしています。運動機能もココロと一緒に育つのです。

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