お知らせ・保育室から

2020年5月 森のたより

森のたより2020.05.11

日本がひっくり返ってしまいました。あれよあれよという間にコロナの渦に巻き込まれてしまったようです。皆様の様々なご協力の中、おおよそ2割程度のこどもたちと一緒に4月を過ごし終えました。
登園を拒否しないでくださいというような政府コマーシャルが流れていることをみると、コマーシャルしなくてはならないほど登園を拒否する保育園があるのかなと思ってしまいます。私の知り合いの園はほとんどが保育を受け入れていて、中には、この政府コマーシャルを見て、とても不愉快に思ったとツイッターした人もいました。
密閉、密集、密接という三密を避けてすごしましょうという呼びかけが人と人との関わりまでもを壊してしまいそうです。近くの公園であそんでいたら市役所に通報されて注意されたとか、自粛警察などと言う時代を間違えそうな言葉ができています。

社会的距離(social distance: ソーシャル・ディスタンス)を保つことが新しい生活様式などと言われます。確かにコロナは恐ろしい感染症でしょう。でも、インフルエンザも命を落としますし、感染症になるならないにかかわらず清潔で健康に留意した生活を営むことは今までも大切なこととしてきました。ハグやチークキス、握手など人と直接ふれあうことで親密であるということを確かめ合ってきた西洋の生活習慣と袖ふれあうも多少の縁などといって衣類の端がふれあうことで近親感を持ってきた日本の生活感覚とは大きく違っています。専門家の人たちには西洋社会科学の目だけでなく、そのような日本文化の歴史を踏まえての提案を望みます。


本園の教育目標では三才の自立の目標の一つとして「基本的生活習慣が身につく」があげています。その基本的生活習慣の一つに清潔な生活空間をつくろうと心がけることがあります。
それは三才から社会集団に加わるからです。遊びも一人遊びから二人遊びを経て、三才になると三人遊びが始まります。こどもたちはそれまでの比較的単純な人間関係でなく、複雑な人間関係に悩み始めます。そして、そのことが人を大きく成長させます。

よく身も心もといいますが、悩みが心を育てます。体も一回り大きくなります。体が大きくなることは内臓も発達します。膀胱も大きくなりしっかりおしっこをためることができて、尿意をもよおせば自分で小便をすることもできるようになります。しっかり走り、汗をいっぱいかいて、大きく息をしてくれます。心肺機能も一段と強くなり冬の寒さや夏の暑さに負けない体ができてくるのです。

どの年齢でも入園当初、他児が罹患した感染症にかかり、早速お休みしてしまうと言うことがよくあります。でも数ヶ月でそのようなこともなくなり、園生活を楽しむようになります。感染症にかからない丈夫な体も集団の中で育つのです。
園庭はもちろん密閉した空間ではありません。幸い今は暑くも寒くもない快適な季節ですから保育室も換気を十分にすることができます。しかし、こどもたちに離れて遊びましょうと呼びかけてもあまり期待できません。頭をくっつけて何やら相談し、馬乗りになったり、大きな声で主張し、互いを認め、少しのきっかけでけんかをします。密集、密接を避けることはとても困難なことです。

健康な心身の育ちに不可欠なのは遊びと仲間です。人は仲間で育ってきました。遊びの空間をともにするのは感染症にかからない丈夫な体を作ることになるのです。
今年の夏も酷暑になるようです。暑さに負けない体作りを心がけましょう。

ながらこどもの森 空き状況

3号
認定

0歳児

×空なし

1歳児

×空なし

2歳児

×空なし

2号
認定

3歳児

×空なし

4歳児

×空なし

5歳児

◯空あり

1号
認定

3歳児

×空なし

4歳児

×空なし

5歳児

◯空あり

[8月8日現在]
詳しい空き状況は園までお問い合わせください。 毎月20日までに申込み、翌月1日からの入園。

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