お知らせ・保育室から

2019年5月 森のたより

森のたより2019.05.07

不順な気候で案じた遠足も無事に終わり、ふってわいたような連休で、令和の年はとまどう中でのスタートでした。山々も萌葱色に染まり、園庭の芝生も目に優しくなりました。
長良公園への遠足は年長児にはたやすくも、年少児には少々大変です。帰りの道中では話しかけてみたり、手を大きく振って、小さな子を励まして歩く姿が見受けられ、年長会議で小さな子達とどのように一緒に歩くのかを話しあった成果がみられたようです。ほんの数ヶ月前まで年中さんと言われていた子達が、このひと月で大きく変わってきたようですね。
一昨年から始まった新しい幼保連携型認定こども園教育・保育要領では「幼児期に育って欲しい10の姿」を示しました。そこには乳児期、幼児期、学童期というこどもの育ちを連続してとらえ、幼児期の年長児が到達点ではなく、こども一人ひとりの大切な成長過程として捉えようとしています。
その10の姿の一番目は「健康な心と体」です。大まかに言えば“子どもたちが自分のやりたいことに向かって、心と体を十分に使って取り組んでいくこと”と解説されています。

例えば健康な心と体にとって「食べること」は大切な要因の一つです。食べることは生まれたときから始まっています。母乳。ミルク。初期、中期、後期の離乳食。と乳児食から始まり、幼児食へと質も量も変化していきます。食べ方も成長の過程とともに変化していきます。
この「食べる」ということに注目して、こどもの成長の始まりである乳児食の場面で確認してみると、「これからお口に入れる食べ物を自分の目で見る」という行為があります。
大人の私たちもふだんから何気なくしている行為なのですが、改めて気をつけてみると、お箸で食べ物を取り、口に運ぶ時かならず食べ物を見ています。色や形、魚なら小骨がないかとか、食べ物の量も口の中で上手に咀嚼できる分量がありますね。見たものに合わせて口を開きますし、大きすぎるとお皿に戻して小さくほぐしたりします。
食べるものを見ずにお口にかき込んでしまうと「お行儀が悪い」と言われてしまいます。
0歳のお部屋でお膝食べの赤ちゃんが食べる行為も同じです。これからお口に入れようとする食べ物を赤ちゃんが見ていることを確認してからお口に運び、そっと下唇にスプーンの先を触れると赤ちゃんがお口を開けて・・・・食べにくるのです。大人は自分が食べるように、食材の名前や色、形や量などを赤ちゃんに言葉で伝えながら食べさせるのですが、赤ちゃんは単に食べさせられるのではなく、自分が食べるものの名前や量をおぼえながら自ら食べようとしなくてはなりません。
食べ物をこぼすこともよくないことですが、体の正面、正中線に食べ物があるとこぼすことが少なくなります。そのためには食べるときの姿勢が課題になります。
「椅子に座ったときに背筋が伸びてカカトがしっかり床につくこと。」ながらこどもの森ではお膝食べからひとりで椅子に座って食べ始めるときから保育者はそのことを意識していきます。
「姿勢良くたべる」といえば、なんだか上から目線のふるくさいことばなのですが、「しっかり食べ物をみて適量を口に運び咀嚼する」という一連の動作が「たべる」ことであり、体作りの基本となります。
年長児になったらできるとかできないということではありません。要領の中の0歳児の項目には「自ら健康で安全な生活を作り出す力の基礎を培う」とあります。食べたいという前向きな気持ちを持ってこぼさずにしっかり食べる事ができる。それは、こども自身が心理的にも身体的にも快適な状態を経験するということです。そしてそれをしつづけることが10の姿の「健康な心と体」につながるのですね。
ところで、遠足のお弁当。みんな本当においしそうでした。ありがとうございました。

ながらこどもの森 空き状況

3号
認定

0歳児

×空なし

1歳児

×空なし

2歳児

×空なし

2号
認定

3歳児

×空なし

4歳児

×空なし

5歳児

◯空あり

1号
認定

3歳児

×空なし

4歳児

×空なし

5歳児

◯空あり

[8月8日現在]
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