お知らせ・保育室から

森のたより

2019年5月 森のたより

森のたより2019.05.07

不順な気候で案じた遠足も無事に終わり、ふってわいたような連休で、令和の年はとまどう中でのスタートでした。山々も萌葱色に染まり、園庭の芝生も目に優しくなりました。
長良公園への遠足は年長児にはたやすくも、年少児には少々大変です。帰りの道中では話しかけてみたり、手を大きく振って、小さな子を励まして歩く姿が見受けられ、年長会議で小さな子達とどのように一緒に歩くのかを話しあった成果がみられたようです。ほんの数ヶ月前まで年中さんと言われていた子達が、このひと月で大きく変わってきたようですね。
一昨年から始まった新しい幼保連携型認定こども園教育・保育要領では「幼児期に育って欲しい10の姿」を示しました。そこには乳児期、幼児期、学童期というこどもの育ちを連続してとらえ、幼児期の年長児が到達点ではなく、こども一人ひとりの大切な成長過程として捉えようとしています。
その10の姿の一番目は「健康な心と体」です。大まかに言えば“子どもたちが自分のやりたいことに向かって、心と体を十分に使って取り組んでいくこと”と解説されています。

2019年3月 森のたより

森のたより2019.03.01

保育見学会で足をテーマにお話しいただいたのですが、その後、色々なメディアで足の問題が取り上げられています。いまさらながら、乳幼児期の大切さを再認識しました。
さて、いよいよ年度末を迎えます。それぞれのクラスに大きな動きがあり、そわそわとした気持ちが伝わってきます。この時期を移行期として、名実ともに色々な活動をしている園はそんなに多くありません。なぜわざわざ移行期としてこの時期を作っているのかには訳があります。
ながらこどもの森は年齢別のクラスは2歳まで、3歳からはマルチエイジのクラス編成になっています。3歳児だけのクラスならば2歳児のクラスがそのまま進級するのですから大きな変化はありません。4月5月生まれで大きな子たちは3歳のクラスになっても同じようにクラスの中で早く生まれた存在として続きます。
しかし、マルチエイジのクラスに進むことは2歳も年上の子たちがいるクラスに入るのです。3歳の世界は蜘蛛の子世代とも言われています。蜘蛛の子とは「ここに居ようね」と言ったそばからみんながバラバラに離れて行ってしまう。お互いを理解しあう言葉は少しあるけれど、人の気持ちを受け止めたり、自分の気持ちを伝えることは十分ではないという時期です。
3歳、4歳、5歳がそれぞれ10人程度という集団はなかなかむつかしいのです。その集団に初めて加わる子たちも、その子たちを迎え入れる子たちも様々な形で自分の中にその集団を迎え入れるのです。でも、むつかしいから育ちがあります。簡単にできることでないから良い学びの場になるのです。3年間を過ごした年長児の子たちが見守る中で新しいクラスを作る試みを始める移行期はとても大切なチャンスなのです。

2019年2月 森のたより

森のたより2019.02.04

鬼は外、福は内の節分では大いに盛り上がり、怖くも楽しくもある、そんなウキウキする気持ちを味わうことができたでしょう。暦は春です。なんだか雪もしっかり見ないうちに冬が終わってしまいそうですね。
先月は2階の以上児のすべてのクラスで3日間行いました保育見学会にお越し頂きありがとうございました。異年齢集団の中でのお子さまの育ちはいかがでしたでしょう。
3日間を通じて中島先生には「子どもの靴はこんなに大切」というテーマでお話し頂きました。
二足歩行は地球上の生き物の中で人類にしかできないことですね。生まれたばかりの赤ちゃんはもちろん歩くことはできません。寝たきりの状態から寝返りが始まり、お座りをします。そしてハイハイ、ズリバイ、タカバイと体を動かし筋肉がついてきますね。
ようやく何かにつかまり、そして立とうとします。「立った!立った!」と周りの大人は大喜びですよね。でもグラグラとして又ぺたんと尻餅をついてしまいます。そろそろ靴がほしいよねとベビーシューズを準備します。このベビーシューズのほとんどの商品は底もしっかりしていますが、何よりカカトをしっかり包み込むようにつくられています。靴を履くことでグラグラすることを避けることができてしっかり立つことができます。靴を履けば立てると言うことでもありませんが、ぐらぐらしているのは踏みつける足の裏を軸にフワフワ?と、なんだかバランスを探しているようです。足の骨はまだまだ軟骨が多く、足の裏も柔らいですね。

2019年1月 森のたより

森のたより2019.01.08

暮れに雪をみて、そうかお正月を迎えるのかと思い直しました。季節のうつろいが気持ちを切り替えてくれます。今日から新しい年の保育がスタートしました。クラスを覗けばお年玉の全額報告をしてくれますし、お友達と出会って一緒に遊んだ話とか色々話しかけてくれます。
今年度は第三者評価の受審年度で、夏には保護者の皆様方のアンケート調査を実施していただきました。その後園内での自己評価が終わり、今月には現地調査を受けます。今年度内には評価結果が公表されることになります。
年末に皆様のアンケート調査の一部を拝見しました。改めて気付かされることも多く有り、今回の評価結果を待たずとも、できるところから改善を目指していきます。

2018年12月 森のたより

森のたより2018.12.01

勤労感謝の日頃から冬の空気に入れ替わったように寒くなりました。秋も深まり、イルミネーションの便りも聞こえてくるようになりました。
年末を迎え、園では「おあそび発表会」の準備が始まっています。今年から少し趣を変えました。特に0歳のつくし、1歳のたんぽぽはステージでの発表という形をとらず、クラスのお部屋でお母さんとゆったりとした時間を過ごしていただこうということになりました。
たとえお母さんと一緒でも、ステージに上がると言うことは、過度の緊張や不安感をあおることになっているのではないかとの、思いでの変更です。
毎日の成長が頼もしい2才のすみれクラスも、「お母さんみてみて!」という子どもの気持ちと「みてるよ!うれしいね」という保護者の気持ちがもっと身近に感じる空間の方が良いのではということで教室での参観となりました。
二階のホールはゆり、ふじ、さくらの3クラスのみの発表会場となりクラスごとの発表を楽しんでいただきます。三つのクラスの年長が集まっての発表はありません。
したがって、全体を通してのプログラムなどは作らず、それぞれのクラスがチラシやポスターなどで内容などお知らせすることになりました。それはそれでお楽しみいただけると思います。
どうぞお楽しみにその日をお待ちください。

2018年11月 森のたより

森のたより2018.11.01

運動会を終えて、ようやく秋が始まったような気がしています。
さて、今日11月1日は本園での「公開保育」の日です。毎日の保育そのままを県内外の幼稚園、保育園そして認定こども園の先生方に見ていただき、その内容を深めようという催しです。
昨年は乳児3クラスの公開保育をしました。今年は幼児の3クラスを公開します。
今年は「文学」というテーマに取り組んでいます。数年前から教育時間の中で、絵本を読み聞かせることに加えて、お話しを子どもたちに語る「おはなし」の時間を作ってきました。絵本を読み聞かせることが子どもの育ちにどれほど有効であるかは様々なメディアで伝えられ、よく知られているところです。対して「おはなし」はあまり語られてこられなかった分野です。
私自身、母親からお話しを聞いた記憶はありません。但し、祖母からは火鉢の火を火箸で触りながら昔話を聞いたことがあります。この昔話とは「日本昔話」にでてくる「ものがたり話し」でなくて、自分自身が体験したり、村の中でおこった出来事などを語ってくれました。身近な人、身近な場所が登場する話はとても興味深く。何度も聞いたことを思いだします。でも、そんなひとときもテレビの子ども向け時間帯が多くると、次第に無くなっていったように思います。

2018年10月 森のたより

森のたより2018.10.01

台風に振り回された週末を終えいよいよ10月を迎えました。
秋は保育の充実期、いろいろな出来事が子どもたちの心を動かします。感動!感激!大人とは違った感受性を持つ子どもたちですから、子どもたちのこころに寄り添う働きかけが期待されます。
暑い夏日が続いている7月の25日、NHKのクローズアップ現代という番組で「“つながり孤独”若者の心を探って・・・」という番組が放映されました。
ツイッターやLINE、InstagramなどのいわゆるSNSが急速に普及するなか、「多くの人とつながっているのに孤独」という「つながり孤独」を感じている若者が増えている。とのリード文に違和感はなかったのですが、かなり深刻な実情に改めて驚きを感じました。
番組で意見や体験談を募集すると「つながりがあっても自分は誰からも理解してもらえない」「知り合いの幸せそうな姿、夢や目標に向かって頑張っている姿を見て、自分は誰からも認められていないのではないかと、孤独を感じます」「気軽に他人の近況をチェックできることによって、自分との差異がより明確になってしまい、こどくを感じます」「SNSの投稿では、友だちが就職先の先輩と楽しそうにしているのです。自分とは違う状況がうらやましくなり、孤独感にさいなまれます」などなど「孤独」という単語が続々と登場します。
「一昔前ならば、(SNSの世界でなく、現実の)つながりのことあれこれ言う必要なかったけれど、そういうものがゆるくなってしまっている」と分析し、このような孤独感は社会問題だと動き始めているイギリスの姿を紹介しながらも、具体的な働きかけは中途半端に終わってしまう番組でした。
「個性とか1人ひとりとかを大切にする社会にへ」と成長してきた現実がこのような孤独感を生み出してしまったのでしょうか。今の社会のどこかに大きなひずみがあるのでしょう。

2018年9月 森のたより

森のたより2018.09.03

台風の予報を聞きながら9月を迎えることになりました。朝夕の空気に近づく秋を感じます。
台風、大雨、地震などの災害時、ながらこどもの森の教育や保育はどのような対応になるのでしょう。本園は、6時間の教育時間のみの利用から最大12時間利用という大きな幅がある、限定性を持った教育・保育施設です。基本的には従来から通知しております「災害時における保育の対応(中略)」という岐阜市が表明していますガイドラインに沿って行います。
ついつい大人の都合で対応してしまうのですが、子ども達は大人よりも敏感に雨の音や風の動きを感じるので恐怖心が大きくなります。どうぞ、注意報とか警報に振り回されず、ご自身の感覚で早めのお迎えをおねがいします。
園では火事や地震、不審者対応などの避難訓練をしていますが、東日本大震災のあと被災した保育者から乳児の避難がとても大変!声が上がりました。幸いにもお昼寝明けの時刻の震災、続いての津波に、園児の避難は順調で一人の犠牲者も無かったのです。
0歳児3人に保育者1人というのが国の基準。3人の乳児を一人の保育者が抱きかかえることは不可能というわけです。こんな声に素早く反応してあと一人分を町で補助して2対1になった町もあったのですが、なかなか全ての市町が対応と言うわけにもいきません。
そんな声が聞こえたのか、新しい避難具ができました、1人で3人を背負い抱く避難具です。なるほどと思いました。やはりとても有効なのは「おんぶ」なのですね。背中に背負えば両手が自由になります。「おんぶ」することは昔からの日本の子育て風景でした。

2018年8月 森のたより

森のたより2018.08.01

いつもと違って梅雨明けが早く、水遊び、プール遊びが楽しみな毎日です。でも、いつもと違うなどと言ってるのは大人だけで、子どもには今年も新しい夏が来たわけです。
「もはや災害と言ってもいい暑さ」はお昼を過ぎたあたりからの暑さでしょうか。子どもたちの水遊びやプール遊びに多くの運動量を期待するところです。
乳児はもちろん、幼児の課程にも何メートルを泳ぐとかの課題はありません。運動機能も十分に発達していない幼児に大人が「やらせる」運動課題によって恐怖心を持ったりすれば逆効果です。日本の小学校のプールの普及率は世界一。水泳が教育課程にしっかり組み込まれていることも世界では珍しいほどです。「泳ぐ」ことは小学校に入ればしっかり学ぶことができます。
幼児教育では水に親しむことが第一です。幸いにも水は上善。低きに流れ、あらゆる形に自在に変わることができます。子どもたちは水に親しみ、冷たい水と戯れます。
但し、乳児の3クラスの子どもたちの中には最初の水の冷たさが気持ちを閉ざさせることもあります。そのために乳児のクラスはお湯を使っています。程良い水温のお湯は気持ちをほぐし、汗ばんだ体を爽やかにすることもできます。
水に親しみ、水を楽しむプログラムでも体力を十分に消化します。冷たい水と体温との温度差も暑い夏だからこそ、そして水しぶきの中だからこそ楽しめるあそびがたくさんあります。

2018年7月 森のたより

森のたより2018.07.01

夏日が続き子どもたちは外遊びに夢中です。子どもは「外で自由にあそぶ」のが一番です。見ていると全身の筋肉をまんべんなく使い、とてもバランスがよいのです。友達を追いかける鬼ごっこにボールが乱入してサッカー遊びになります。ボールを追いかける体がいつの間にdobeeハウスに駆け上がっています。いわば縦横無尽に遊び回るわけです。そこに体力向上の目的とか筋力アップの計画とかはありません。無目的で有り、成果は何も期待されていないし、自ら期待しません。
でも外で遊べばそれで良いのでしょうか。下の表は山梨大学の中村和彦先生が以前に報告されました。卓球の張本さんとか若いアスリートガ活躍する場面を多く聞き見ますから、子どもの体力は右肩上がりかと思いきや、そうではないようです。

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