2020年6月 森のたより
5月25日に日本小児科医会が「2歳未満のこどもにマスクは必要ない」という内容の声明が出ました。園でも午前中の外遊びを見守るスタッフから日差しを受けて帽子をかぶりマスクをしていとフラフラするときがあると声が出ていましたから、28度を超えるときは子どもたちを含めて大人もマスクを外し、距離をとって、離れることに意識を持ちましょうと話した矢先のことでした。
声明には乳児は呼吸器の空気の通り道が狭く、マスクは呼吸をしにくくして心臓の負担になる。とか、体内に熱がこもり熱中症のリスクがたかまる。顔色や唇の色、表情の変化など体調異変に気づくのが遅れる。などといったマスクそのもののデメリットのほか、世界的に子どもの感染例が少なく、幼稚園、保育園などでのクラスターの発生はほとんどないなどといったことがかかれていました。
実際、これからいよいよ暑い日が多くなり、梅雨に入れば高温多湿という気象状況になるのは間違いありません。例年、4月5月の二カ月は行事も少なく、様々な遊びを通してお互いの人間関係を構築していく時期ですが、同時に、毎日体操や外遊びの時間を多くして、過ごしやすい季節に十分に動き、心肺機能を少しでも高めて、暑い夏を乗りきる体力をつける時期でもあります。しかし、今年は十分にそれができないままに夏を迎えようとしています。